先日開催した暮らしと住まいのセミナーで、講師の奥田由味子さんに、2名の方の理想のお庭をデザインしていただきました。
1件目は弊社でリフォームを行ったお宅です。
風情のある街道沿いに面したご両親宅、奥まった位置にあるご夫婦宅、そこをつなぐ広い駐車場に、なんとなく奥の玄関へと続く道をゾーニングして導きます。
畑仕事などに使用する流し台など、ごちゃついた部分を板塀で隠し、背景をつくることで、植栽を引き立たせます。
来客者や通りに向かって玄関の位置づけをはっきりとさせる、歩くところと駐車スペースを分ける、また農作業や家事をする部分と人が行き来する部分を分けることで、よりすっきりと落ち着いた空間となりました。
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2件目は今回ご応募いただいたお宅のお庭です。
まずは玄関回り。
借家ということもあり、地面を耕さずに、またいつでも移動できるように木で作った枠に土を盛り、植えていく方法をおすすめされていました。
次は家の奥にあるお庭です。
「大きな倉庫を子供の遊び場として活かしたい」「砂場がほしい」「池がほしい」「実のなる木」「ハーブ園」などなど、たくさんの夢が詰まったお庭を、奥田さんがイラストにしてくださいました。
少し大がかりなウッドデッキとまではいかない、簡単なすのこを敷くことで、ぐっと子供が遊びやすい空間になりました。
ここでも木枠の菜園や砂場をつくり、果樹も楽しむことができます。
「どんなに小さいスペースでも、大きな可能性がある」とおっしゃっていた奥田さん。
こうしてイラストを眺めているだけでも、その楽しさが伝わってきます。