雑誌「チルチンびと」が主催する工務店の会の研修に参加してきました。
初日は座学。「能登半島地震の報告と木造住宅の耐震設計」、「木造住宅の温熱環境対策」、「最近の木造住宅事例発表」どれも興味深いテーマです。
二日目は建築見学会。大田区の「小さな音楽室」。目黒の「アンセルモ教会」。自由が丘の「園田邸」。
「アンセルモ教会」はアントニン・レーモンドの設計によるもの(レーモンドは戦前、旧帝国ホテルやヨドコウ迎賓館を設計したフランクロイドライトに伴って来日した建築家)。
「園田邸」を設計した吉村順三(元東京芸術大学教授)はレーモンド建築事務所の出身。「音楽堂」は吉村順三の聴講生であった建築家田中敏溥の弟子の木下(きした)さんの設計という流れです。
日本の住まいが西洋文化の影響を受けながら、近代的な生活にあった姿に変貌していく立役者になった著名な建築家の足跡をたどる見学ツアーでした。
これらのデザインを我々庶民の生活空間にどう生かしていくか、楽しみです。