木の循環

先日、お施主様を宇治市笠取にある加工場へご案内しました。

DIYが得意なお施主様なので、家具づくりなどに使えそうな木をご相談しました。

ついでに燻煙乾燥窯も見て頂きました。

窯の燃焼室へ、木材加工時に発生する木の切れ端の部分や削り屑などを詰めて燃やし、空気の供給量で燃焼をコントロール(調整)します。

燃料となる木材も、接着剤を含まない無垢の木なので、安心です。

カンナ屑
窯の燃焼室

窯の中では、2週間ほどかけてじっくりと木材を燻して乾燥させます。

乾燥の過程で燻されるため、木が虫や腐れに強くなり、強度も高くなります。

見ためも黒くなりますが、表面を削れば美しい木が出てきます。

ごみとして捨てられてしまう、木の屑を燃料として再利用することができ、灯油を燃やす必要がありません。

加工場では、11月23日に薪割大会も予定されています。ぜひ燻煙乾燥窯も覗いてみてください。

木材を加工している大工さん