お婆様から受け継いだ平屋をリノベーションさせて頂いたお宅。
玄関~洗面~LDK~寝室と、ぐるりと回遊することができる、平屋ならではの間取りです。
敷地めいっぱいに家を建てることの多い今日と比べて、ひと昔前の家は、ゆったりとお庭をとっていて、 ちょうどよい家のサイズ感に、いいなぁ、と感じます。
なるべく物は少なくして、広くお庭をとると、こんなにも気持ちにゆとりが生まれるもの、と改めて気づかされます。
テラス屋根を設けたウッドデッキが、庭と部屋とを繋ぎます。
建具には、美しい型の押された和紙を貼りました。
模様の入った硝子は、以前のお家で使用されていたものを再利用。
ご主人の選んだタイルよって、水周りは華やかな印象に。
元々凝ったつくりだった和室は、なるべくそのまま残して、壁を塗り変えました。
以前に別のお宅の解体で出て、長いこと倉庫で眠っていた木戸も、お庭に設置させてもらいました。ようやく日の目を見て、扉も喜んでいるようでした。
最後はでき上がった家を見て、大工さんと、「ようなったなぁ。」「よくなりましたねぇ。」とお互い讃え合って帰ってきたのでした。