ウッドマイレージ、ご存知ですか?

「環境に優しい家」とは、どのようなものでしょう?

色々考えられますが、そのひとつに、家の製造、輸送、販売、使用、廃棄までに、どれだけの二酸化炭素を排出しているかを表す、LCCO₂(ライフサイクルCO2)という指標があります。

家をつくるには、原材料の製造や、加工、輸送のエネルギーが必要です。

木造住宅の主な素材である木は、太陽のエネルギーで成長し、成長過程でCO2を吸収、固定します。

そのため、製造時に排出されるCO2は、とても少なく済みます。さらに無垢材を使用すれば、加工のエネルギーもそれほど必要としません。

大きな割合を占めるのは、輸送時に排出するCO₂です。


近年「ウッドマイレージ」という指標が提唱されています。

ウッドマイレージとは、木材を輸送する際のCO₂による環境負荷を見える化したものです。CO₂は、木材を輸送する船やトラックなどにより排出されています。

ウッドマイレージは、木材量と輸送距離をかけて算出されるため、木材量が多いほど、また、輸送距離が長いほどウッドマイレージが大きく(=環境負荷が大きく)なります。

「マイレージ」というと思い浮かぶのが、飛行機会社の「マイル」「マイレージ」だと思います。

飛行機のマイレージは貯めれば貯めるほどお得になりますが、ウッドマイレージはその逆で、小さい方が良いということになります。

ウッドマイレージを小さくするための取り組みとして、地元で育てられた木材の利用が挙げられます。
近くの山の木を使うことで、木材の輸送距離を短くすることができます。さらに、地域産業の活性化に繋がる、地元の木を使うことで家への愛着が増すなどのメリットもあります。

彩工房では、森を身近に感じてもらうイベントとして、毎年春に林業体験を行っています。実際に体を動かし、林業家の方たちとお話をすることで、地元の森林や林業に親しみを持てた!という方が多くいらっしゃいます。
一度、地元の山に生えている木に目を向けてみませんか?


京都では、実際に地域の木が使われているかどうか認証し、ウッドマイレージCO₂ を算出する取り組みが行われています。詳しくは京都府のホームページをご覧ください。

彩工房はそれらの認証材を使用することで、ウッドマイレージが少ないエコな家づくりを目指しています。
また、施工イメージのページには、各お宅のウッドマイレージCO₂ の値を乗せていますので、ぜひご覧ください。人にも環境にも優しい家づくりのお手伝いができれば幸いです。