生命いのちの家づくり

地球が美しいのは生命に満ち溢れているからです。
森林は多くの生命を育み私たちに人間にとってもかけがえのないものです。
100年育った木で100年暮らせる家を作り、自然との触れ合いの中で自然を慈しむ人が育ち、また自然環境を守っていく。
この連環が新しい生命を育み、地球は美しくありつづけるのです。

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素材へのこだわり



無垢の木と自然素材


童話「三匹のコブタ」のお話には、ワラの家、木の家、レンガの家が出てきます。物語ではレンガの家が一番いいということになるのですが、果たして今日では必ずしもそうとはなりません。そもそも新しい建材が日々開発されており、素材を説明することすら難しい時代になっています。

彩工房の家は、無垢の木*でできています。地域の森で育ったスギやヒノキを、電気や石油を使わずに、なるべくゆっくりと燻煙乾燥させて使っています。

心も身体も健康でありたい。そのためには、ヒトがずっと生活してきた素材を、なるべくそのままの状態で使った空間で過ごすことが、最も適していると考えているからです。
また無垢材は、分別やリサイクルがしやすく、環境に負荷をかけない、循環型の素材でもあるのです。


家になってからも呼吸し、人とともに生き続ける「木」という素材に包まれて、思わず深呼吸したくなるような、本当に安心して暮らせる住まいをつくりたいと思っています。

*無垢材とは
大きな一本の木から角材や板を切り出したもの。これに対して、木の小さな破片や薄い板を集め、接着剤などで貼りつけて大きくした集成材、合板、パーティクルボードなどは、加工しやすいことから、近年急速に広まっています。


健康であるための空間とは


壁や天井の仕上げに使われる珪藻土現在、生まれてくる乳児の10人に1人に食物アレルギーの症状が出ています。

喘息やアトピー、花粉症など、ライフスタイルや環境の変化により、様々な現代病が増えています。

私たちは、こうした現代病と住まいとの関係も深いと考えています。

シックハウス(室内空気汚染による健康障害)の主な要因は、高気密な家のつくりによる換気不足、そして建材などに多用される有害な化学物質です。

薬品処理をしていない織物壁紙建材、家具、接着剤、防腐剤など、身近なものに使われている化学物質は、長年にわたって人体に影響を与え、やがては様々な症状を引き起こす可能性があります。

彩工房では、建材、塗料、接着剤に至るまで自然素材をベースに、なるべく有害な化学物質が悪影響を及ぼさない家づくりを行っています。

構造から内装、押し入れ内部など、細部にいたるまで、国産の無垢材で仕上げ、有害な化学物質を放散する合板は使用しません。

すべての素材にメーカーからSDS(製品安全データシート)を入手し、安全性を確認した上で採用しています。

無垢材や珪藻土など、透湿性のある素材を使うことで、結露の発生を防止。カビやダニなどのアレルゲンを減らし、きれいな空気を保ちます。
また、地域の製材業者との信頼関係により、良質な国産材の木の家を安心な価格でご提供することができます。


心を育む家


湿った春の風、刻々と変化する夕暮れの光、夕立の土の匂い、そうした自然に触れた、ふとした瞬間、なぜか懐かしさがよみがえってきます。子どもの頃に誰かとそれらを共有した時間は、かけがえのないものだったのかもしれません。

私たちは、人間の持つ自然の感覚を大切にしたいと考えています。

なぜなら、感性は人が本来ある自然との接触のなかで磨かれるからです。周囲の気配を感じ、人の気持ちがわかる。

空調や家電製品、ゲーム機など人工物があふれた、ものの豊かな現代でなお、自然環境と折り合って生活する知恵を働かせることが、心の豊かな人を育てるのではないでしょうか。

相手を思いやる気持ち、人の痛みが分かることこそが、人生を幸せに導いてくれるのです。

窓からの眺めや庭からの風、香り、虫の音は暮らしのあり方に変化を与えます。

そのため土間や縁側、デッキなどの外と家の中をつなぐ中間的な空間を大切にし、天候や季節の変化を五感で感じることのできる家づくりに取り組んでいます。



単に部屋数や広さだけではなく、家族の語らいをどう考えるか。

家族や友人、ご近所を思いやり、快適に心からくつろいで過ごせる空間とはどのようなものか。

薪ストーブなどは単に暖かいというだけでなく人が集まり格好のコミュニケーションツールとも言えます。

子供たちの成長に合わせた部屋の使い方はどうすればいいのか。

時には汚れを気にせず趣味に興じられるスペースや、気持ちを集中することのできるスペースはどう配置するのか

より積極的に暮らしを愉しみ、心の豊かな暮らしが営まれる空間を、お客様と一緒に考えたいと思っています。


環境にやさしい家づくり


彩工房では、環境に優しい家づくりに取り組んでいます。 その1つが、地元の京都府産木材を用いることです。 木材を輸送する際には船やトラックなどによりCO₂ が排出されており、環境負荷を見える化したものを「ウッドマイレージ」と呼びます。 ウッドマイレージは木材量と輸送距離をかけて算出されます。

日本は森林大国であるにも関わらず、木材使用料の約60%を海外からの輸入に頼っており、他国よりウッドマイレージが高いことで知られています。
彩工房では京都府産木材認証をされた木材を使用することで、ウッドマイレージが少ないエコな家づくりを目指しています。
人にも環境にも優しい家づくりを一緒に取り組みませんか。
京都府産木材とウッドマイレージについて、詳しくは 京都府のホームページをご覧ください。

また、施工イメージのページには、各お宅のウッドマイレージCO₂ の値を乗せていますので、ご覧ください。

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