職人の手づくり
職人の技によりつくり出される強度

彩工房では、熟練の大工が木材を一本ずつ見極め、墨を付け、手作業でノミ、ノコギリ、カンナなどを使って加工していく「手刻み」を行い、軸組構法で家を組み立てます。
また一方で、全棟で構造計算を行うことで、信頼のできる強度も確認しています。
現在木造建築の現場では、工場でコンピューターと機械により木を加工して、現場に運んで組み立てる「プレカット」という方法が主流ですが、職人の手によりその性質が十分に活かされた木は、強度や湿度調整、耐火性など、多くの点で他の素材よりも優れた性能を発揮します。
自動化が進む現代にあって、あえて手間暇をかけ愛着をもって仕事を残していくことは、高度な職人技術の継承にもつながります。
環境と木の文化を守る

温暖多雨な日本は、豊かな森林に恵まれています。
木は、植えて育てる段階から伐採や製材過程まで、多くの職人さんの手を渡り、その熟練した技や知恵によって活かされる素材です。
つまり日本の家は、地域古来の豊かな木の文化により成り立ってきたのです。
しかし高度経済成長期に、安くて均質な輸入材に傾倒した結果、本来建築のために植林された森が伐採の適期を過ぎても放置され、土砂災害の起こりやすい状況を招いています。
従来は自然を破壊せずに、持続的に伐っては利用するプロセスを繰り返してきた日本の森。
私たちは国産材を積極的に利用することで、日本の森林産業を活性化させ、地域の文化を育み、ひいては地球環境や森林を守ることにつながると考えています。
自然エネルギーと生きる >