塀の修復

永年風雨にさらされた玄関前の塀。

経年変化してそれなりの雰囲気を醸しだいていましたが、よく見ると結構傷んできて、ところどころ表面が剥がれ落ちています。

15年前に家を建てていただいた時に、記念にと家族で残された手形もこのままでは剥がれ落ちてしまいそうです。

なんとかならないでしょうかというご相談に、左官屋さんと検討した結果、一度表面を全部剥がし落として塗り直すことになりました。

手形のある部分を残してうまく剥がし、すっかり化粧直しが済んだ塀は、違和感なく周りに溶け込み、ホッと一息胸をなでおろしました。

森のはなし

先日、最高のお天気の中、毎年恒例の森のお手入れ-林業体験-を開催させていただきました。

春の森が人を惹きつけるのか(もしくは山菜の天ぷらや鶏の丸焼きのお昼ご飯の魅力でしょうか)、満員御礼で行うことができました。

毎年、山仕事サークル杉良太郎さんの大学生や、林業家、材木屋、大工さんなどをゲストにお招きして、日本の森について意見交換の時間も設けています。

無事にイベントが終了し、ほっとしているところに、ご自宅を改築後に毎年参加いただいているお施主様より、嬉しいメッセージをいただきました。

「息子が、帰りの車の中で、北山杉と自宅の床の間の話をし始めました。

ついでに、秋田杉、吉野の林業、木曽の檜など彼が社会で学んだことにも広がり、自宅の床の間にはどのような木を使っているのか?

侘び寂び、あめ色になる丸太、自然素材と時間の問題、広葉樹と針葉樹などなど、

小学校の社会見学で見た、町家や自宅のこと、生活空間と森林体験が結び ついたようです。

帰るなり、床の間の材料を見始めて、松と杉の床柱の違いやその部材の直線性や木目を、美しい、と言いました。

彼から、美しいと言う言葉を聞いたのは初めてだと思います。

森林と生活空間、建築史などが、つながっていることに彼なりに気づいたようです。

森林体験を通じて、自ら学んだこと、深く自らの生活環境を学ぼうとしたことこれほど、嬉しいことはございません。

大学生の方々が、ミニ講義をしてくださったことも彼に年齢的に近い大学生だからこそ、余計に身近に感じたのかもしれません。

小中学の理科が、どのように今後、広がるのか、生物学や生態学への広がりも彼の関心事となったようです。

本当に感謝しております。」

我々の思いもよらないところで、とても嬉しい化学反応が起きたようでした。

ぜひまた森へ行きましょう!

花を添えて

現場では、丸柱と床材の取り合いをきれいにおさめようと、大工さんがトンカチを握り「うーん」と唸ること、10分ほどでしょうか。

「よっしゃ、入った~」と嬉しそうな声が。

お庭に無事に残すことができた木には、満開の花。


何の木か、実を付けたらわかるでしょうか?

家をとても引き立ててくれていて、ありがたいです。

はるがきた

日々目の前の仕事に向かっているうちに、気が付くと春。

庭にミモザの花が咲くと、鮮やかな黄色に色めき立ちます。

友人におすそ分けをすると、びっくりするくらい喜んでもらえるので、嬉しさも倍増。

何もお世話をしていないのに、太陽と雨とで自然に咲いてくれた花で、こんなに多くの人が喜べるなんて、木を所有するということは、なんと幸せなことでしょう。

そう言えば、私の場合はそもそも、たくさんの木を植えたいから、土地と家を買ったようなものなのでした。

先日オクダさんが、完成したお客様のお宅に植栽をしてくれました。

玄関側は月桂樹です。

お庭には西洋カマツカを。

ミモザも希望されていましたが、ちょうど欲しい品種が手に入らず、来年のお楽しみとなりました。

お施主様のお母さまがとても喜ばれて、お庭についてあれこれと考えを巡らせておられるようです。

どんなに小さなスペースでも木々や草花を植えるスペースがあると、暮らしが全く異なってくるのではないでしょうか。

庭作業が楽しくなる季節ですね。

上棟

最も大工さんが格好良く見える日。上棟の日を迎えることができました。

休憩中はゴロゴロとそこら辺で横になって寝ている大工さんたちが、最も格好良く見える日なのです。

頭上のはるか高いところで、ひょいひょいっと身軽に、家を組み立てていきます。

凄い!格好いい!とただひたすらに眺めていると、みるみるうちに家が姿を現していきます。

加工場で大工さんたちが、あらかじめ使う木材を選び、加工して、組み立てる 「手刻み」という、 昔ながらのやり方。

機械のオートメーション化が進み、徐々に減っているようですが、予定通りに上棟が済み、どこかほっとした、満足げな表情の大工さんたちを見ていると、この格好いい技術がいつまでも続いていってほしいな、と思うのでした。

家があったから

チルチンびと工務店の会の研修で、建築家の田中敏薄さんが設計されて21年前に建てられた玉川学園御の家を見学してきました。

年月の流れの中に刻まれたご家族の思い出がいたるところにちりばめられ、経年変化し落ち着いた佇まいの木の家に今の暮らしが息づいていました。

田中さんからのメッセージのあと

「長い年月の間に色々なことがありましたがこの家があったからこそ乗り越えられたと本当に感謝しています。」

というご夫妻の言葉が胸に刻まれました。

よい家を建てねば!とまた背中を押されたれた思いです。ありがとうございました。

木製ドア取りつけ

来週末の完成見学会を控えて、現場では木製ドアの取りつけ工事が行われています。

取っ手やカギの形状に合わせ、現場で慎重に木をノミで削る作業。

完成した雰囲気は、ぜひ見学会でご覧ください。

地鎮祭

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年始めの地鎮祭。

暖かな日差しが心地よい、こはる日和となりました。

畑や土づくりを楽しむ目的で選ばれた、日当たりばっちりの土地で、 いよいよ家づくりのスタートです 。

樹木の配置をあれやこれやとお施主さまと考えながら、こちらもワクワクしてきます。

室内環境と暮らしを考える

「町家の室内環境と暮らし」を考えるフォーラムに参加してきました。

昨年お引き渡しして、現在お住まいになっているお宅の温湿度を一年間にわたりモニターし、なおかつ電気の使用量を分刻みで記録し、分析したデータを発表いただきました。

日頃室内環境に関しては感覚的に判断していますが、住まい方と住宅の性能の関係をデータ分析により解析してもらったのは初めてのことです。

岐阜森林アカデミーの辻先生や京都府立大学の松原先生からコメントをいただき、貴重な示唆をいただきました。

今後の家づくりに活かしていきたいと思います。

チルチンびと冬号掲載

昨日発売の、チルチンびと冬号。

チルチンびと冬号。

施工させていただいた「鎧張りの家」が、表紙に!

誰もが憧れずにはいられない、お施主様ご家族の素敵な暮らしぶり、生き方を、たっぷりと拝見できる内容となっています。

ぜひ書店でお手に取ってください。