まちに開く

コーヒー豆のお店を設えさせてもらいました。

限られたスペースに全てが納まり、ほっと一息。

ご主人が焙煎されたコーヒーの美味しさは言うまでもなく、遊び心と愛に溢れたご機嫌なご家族の雰囲気に、優しく包まれているお店。

もちろん、無垢の木や塗り壁も、優しい雰囲気に一役買っているはず。

おばあさまの代から、長年培ってきたご近所さんとの関係を大切に、新しい友人たちも招き入れて、おうちをまちに開くような感覚のお店です。

そう言えば、いつお邪魔しても、来客の多いお宅でした。

うちでコーヒーるるるという店名で、左京区高野に7月23日に開店予定です。

みなさま是非足を運んでみてくださいね。

ゆっくり育つ

新しい観葉植物が届きました、と、 お客様からお家の写真が送られてきました。

セロームという種類の木だそうです。

大きな土間に、大きな木。いいですね。

天井が高いと、こんな楽しみ方もあるのだなぁ。

お庭では、ジューンベリーの収穫も楽しめたそう。

家具や緑が少しずつ増えたり、お子さんが育っていく様子が伝わってきて、嬉しくなるのでした。

取材

先日、 チルチンびとの取材のため、新緑に彩られたお客様のお庭と、お住まいの様子を拝見しに伺いました。

お庭では、ご主人が手作りのピッツア窯で、高温でかりっと焼き上げたピッツアを、さっとご家族に振舞われる姿が、なんとも格好良かったです。

お宅の中は、随所に植物が飾られ、美しい風景であふれています。

家族の写真や思い出の品、読みかけの本、雑多な暮らしの道具などが、グリーンとともに飾られたダイニングの棚が美しく、いつも見入ってしまうんです。

誰もが憧れずにはいられない、ご夫婦の暮らしぶりは、チルチンびと秋号で掲載される予定です。皆様お楽しみに!

屋根づくり

現場へ着くと、大工さんたちは、 屋根をかける作業中。

これで、日差しや雨を遮り、屋外でも快適にお茶を飲んだり、お子さんが遊んだり、DIYにいそしんだりといった、多目的なスペースが生まれます。

細やかな作業も多い大工さんたちですが、やはり柱や梁の構造材を組み立てている時が、生き生きしているように見えます。

今回は、朽ちやすい、通称「牧場風の柵」と、金属製支柱のしっかりとした「板塀」とを組み合わせて制作し、外部の大工作業もおしまいです。

続きは完成見学会にてご覧ください!

塀の修復

永年風雨にさらされた玄関前の塀。

経年変化してそれなりの雰囲気を醸しだいていましたが、よく見ると結構傷んできて、ところどころ表面が剥がれ落ちています。

15年前に家を建てていただいた時に、記念にと家族で残された手形もこのままでは剥がれ落ちてしまいそうです。

なんとかならないでしょうかというご相談に、左官屋さんと検討した結果、一度表面を全部剥がし落として塗り直すことになりました。

手形のある部分を残してうまく剥がし、すっかり化粧直しが済んだ塀は、違和感なく周りに溶け込み、ホッと一息胸をなでおろしました。

森のはなし

先日、最高のお天気の中、毎年恒例の森のお手入れ-林業体験-を開催させていただきました。

春の森が人を惹きつけるのか(もしくは山菜の天ぷらや鶏の丸焼きのお昼ご飯の魅力でしょうか)、満員御礼で行うことができました。

毎年、山仕事サークル杉良太郎さんの大学生や、林業家、材木屋、大工さんなどをゲストにお招きして、日本の森について意見交換の時間も設けています。

無事にイベントが終了し、ほっとしているところに、ご自宅を改築後に毎年参加いただいているお施主様より、嬉しいメッセージをいただきました。

「息子が、帰りの車の中で、北山杉と自宅の床の間の話をし始めました。

ついでに、秋田杉、吉野の林業、木曽の檜など彼が社会で学んだことにも広がり、自宅の床の間にはどのような木を使っているのか?

侘び寂び、あめ色になる丸太、自然素材と時間の問題、広葉樹と針葉樹などなど、

小学校の社会見学で見た、町家や自宅のこと、生活空間と森林体験が結び ついたようです。

帰るなり、床の間の材料を見始めて、松と杉の床柱の違いやその部材の直線性や木目を、美しい、と言いました。

彼から、美しいと言う言葉を聞いたのは初めてだと思います。

森林と生活空間、建築史などが、つながっていることに彼なりに気づいたようです。

森林体験を通じて、自ら学んだこと、深く自らの生活環境を学ぼうとしたことこれほど、嬉しいことはございません。

大学生の方々が、ミニ講義をしてくださったことも彼に年齢的に近い大学生だからこそ、余計に身近に感じたのかもしれません。

小中学の理科が、どのように今後、広がるのか、生物学や生態学への広がりも彼の関心事となったようです。

本当に感謝しております。」

我々の思いもよらないところで、とても嬉しい化学反応が起きたようでした。

ぜひまた森へ行きましょう!

花を添えて

現場では、丸柱と床材の取り合いをきれいにおさめようと、大工さんがトンカチを握り「うーん」と唸ること、10分ほどでしょうか。

「よっしゃ、入った~」と嬉しそうな声が。

お庭に無事に残すことができた木には、満開の花。


何の木か、実を付けたらわかるでしょうか?

家をとても引き立ててくれていて、ありがたいです。

はるがきた

日々目の前の仕事に向かっているうちに、気が付くと春。

庭にミモザの花が咲くと、鮮やかな黄色に色めき立ちます。

友人におすそ分けをすると、びっくりするくらい喜んでもらえるので、嬉しさも倍増。

何もお世話をしていないのに、太陽と雨とで自然に咲いてくれた花で、こんなに多くの人が喜べるなんて、木を所有するということは、なんと幸せなことでしょう。

そう言えば、私の場合はそもそも、たくさんの木を植えたいから、土地と家を買ったようなものなのでした。

先日オクダさんが、完成したお客様のお宅に植栽をしてくれました。

玄関側は月桂樹です。

お庭には西洋カマツカを。

ミモザも希望されていましたが、ちょうど欲しい品種が手に入らず、来年のお楽しみとなりました。

お施主様のお母さまがとても喜ばれて、お庭についてあれこれと考えを巡らせておられるようです。

どんなに小さなスペースでも木々や草花を植えるスペースがあると、暮らしが全く異なってくるのではないでしょうか。

庭作業が楽しくなる季節ですね。

上棟

最も大工さんが格好良く見える日。上棟の日を迎えることができました。

休憩中はゴロゴロとそこら辺で横になって寝ている大工さんたちが、最も格好良く見える日なのです。

頭上のはるか高いところで、ひょいひょいっと身軽に、家を組み立てていきます。

凄い!格好いい!とただひたすらに眺めていると、みるみるうちに家が姿を現していきます。

加工場で大工さんたちが、あらかじめ使う木材を選び、加工して、組み立てる 「手刻み」という、 昔ながらのやり方。

機械のオートメーション化が進み、徐々に減っているようですが、予定通りに上棟が済み、どこかほっとした、満足げな表情の大工さんたちを見ていると、この格好いい技術がいつまでも続いていってほしいな、と思うのでした。

家があったから

チルチンびと工務店の会の研修で、建築家の田中敏薄さんが設計されて21年前に建てられた玉川学園御の家を見学してきました。

年月の流れの中に刻まれたご家族の思い出がいたるところにちりばめられ、経年変化し落ち着いた佇まいの木の家に今の暮らしが息づいていました。

田中さんからのメッセージのあと

「長い年月の間に色々なことがありましたがこの家があったからこそ乗り越えられたと本当に感謝しています。」

というご夫妻の言葉が胸に刻まれました。

よい家を建てねば!とまた背中を押されたれた思いです。ありがとうございました。