初夏の陽気が続いていますが、徐々に日差しが強まってきましたね。
現場の大工さんたちは、早くも日焼けしておられるようです。
我が家の三男も水遊び解禁です。
コデマリの木陰で、落ちてくる花びらをおやつに見立てて遊んでいます。
自然素材と無垢の木の家づくり
コルクといえば、ワインの瓶の蓋を連想するでしょうか?
まさにそのコルクを、彩工房では基礎部分の断熱材に採用しています。
一般的にコルクとは、地中海沿岸の限られた地域で群生する、コルクガシの樹皮です。
私たちが断熱材として使っているコルクは、このコルクガシの粒を型にはめ込み、300℃~400℃の蒸気加熱と圧力を加えて炭化させてあります。
コルク自身のヤニで固まるため接着剤を使用せず、まさに天然コルク100%です。
無数の気泡が含まれるコルクは、断熱性能とともに、耐腐食性、防虫性などの優れた性質があります。
原料となるコルクガシは、持続的に使えるように、適切な管理がされていると認証された森林のものを使用しています。
このコルクガシ、150~200年の寿命を持ち、樹皮を剥ぎ取っても、9年毎に新しい樹皮を収穫することができるそうです。ずっと使っていけるというのが嬉しいですね。
石油系や他の自然素材の断熱材と比較して、劣化が少ないため、住宅になった後も、長く家を守り、温めてくれる優れものなのです。
いつもガーデニング教室でお世話になっている奥田由味子さんの個展に行ってきました。
針金一本でつくられた様々な楽しいオブジェが並んでいました。
こんな簡単な道具であんなに表情豊かな作品が生み出されるのですね。何とも不思議な世界です。
また講師にお招きする機会をつくりたいと思いますので、ぜひご参加ください。
どうしても脱衣場や洗面室の面積は最小に抑えられがちですが、やはりここに収納があるとないでは大違いだと思います。
無駄な動線を省くことができるため、下着、寝間着、タオル類は、できれば脱衣室に収納したいですよね。
こちらのリフォーム現場では、洗面台の背面に大きな収納を造りつけることができました。
引き出しの上で洗濯物を畳むことができ、上部のポールには干し物を仮置きしたり、忙しいご家庭でしたら寝間着や部屋着をそのままハンガー収納にしておくこともでき、便利です。
多様な国産材を求めて、秋田へ行ってきました。
まずは大工棟梁の池本さんと一緒に、秋田杉の見学です。
高さ50メートルを超える天然杉の迫力に圧倒されました。
体積が25㎥ですから、なんと一本で一軒の家が建つ大きさです!
こんな木が生えていると山の形も違って見え、まるで人間が小人のようです。
そしていよいよ広葉樹の製材所と木材市場の視察です。
ここでは栗や楢(ナラ)の木を、家具や床用に加工しています。
最近はリノベーションに、ラフな仕上げの広葉樹が人気です。
大半は輸入材ですが、安心な国産で、しかもより良質な材が手に入らないものか、ご相談しました。
近々第一便が届く予定です。さまざまな表情の木が楽しみです。
前日の雨をよそに無事に晴れ渡り、暖かい春の日の起工式となりました。
お施主様のご希望により略式ながら、無事に良い家が建ちますように、と皆でしっかり祈念しました。
さあいよいよ!家づくりのスタートです。
-住まいは、生き方- チルチンびと2016春号が発売されました。
特集は「この家具と、暮らす」
巻頭には暮らしと住まいのセミナーに講師としてお越しいただいた、家具作家の田路宏一さんが掲載されています。
田路さんは京都市内旧京北町にある山の家具工房という工房で、家具づくりをされています。
紙面では3人のお子さんのいらっしゃる田路さんご家族が、実際に無垢の家具と暮らす様子が掲載されています。
見た目にも美しい椅子は、私も実際にかけさせていただいて、その心地よさに驚きました。
みなさんぜひご覧ください。
リフォームの解体現場です。
リフォームは解体してみないとわからない部分が多いのが現実です。
また建てられた工法によってはリフォームしにくいものもあり、今回のように伝統的な木造軸組工法ですと、比較的希望通りにリフォームしやすいので助かります。
築50年のお宅ですが、竹木舞に土壁塗りのしっかりとしたつくりで、一度も手を加えたことがない割に状態も良かったです。
軸組の良さは内装材をはがしてみないとわかりません。
構造があらわになると、家を建てた大工さんと対面しているような不思議な気分になります。
梁も立派でした。
これからきちんと手を入れていけば、100年は住めるのではないでしょうか?
一部動線上に梁が出てしまうことが判明しましたが、柱を追加して補強すれば設計通りに進められそうな事が分かり、一安心です。